大学院博士課程への進学と親の反応 Part1

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科学関係の記事

こんにちは。
悩める理系男子です。

大学院博士課程への進学を決めた時の僕の心情、そして親に伝えた時の反応についてお話ししたいと思いますが、そもそも大学院博士課程についてあまりご存知ない方もいらっしゃると思うので、今回はPart1「大学院博士課程とは」です。

大学院博士課程とは

皆さんは大学院博士課程というものをご存知でしょうか。

大学院とは、大学学部4年卒業後、さらに専門的な知識を深め、研究を行うための機関です。

僕の在学する大学の学部では、学部より約8割の学生が大学院修士課程に進学します(実際には、外部の大学より、大学院から移ってくる学生もいます)。

しかし、そこから大学院博士課程に進学する学生は約2割程度、学部時代の約1割(20名弱)に落ち込んでしまいます。

その理由として、下記のものが挙げられます。

1.  博士課程を卒業する時には、27歳になっている。

学部卒業後、修士課程で2年間過ごしたのち、博士課程では3年間研究をします。また、実際にはオーバードクター(3年以上在学する)の学生もいるため、その先輩たちを見て、大変そうだなとやめてしまう人も多いです。
次の問題にもつながりますが、27歳で社会に出るなんて遅すぎる…というのも大半です。

2. 稼ぎがない

博士課程に進むと世界に先駆けた研究を自ら立案し、進めていく力をつける必要があります。しかし、授業料は払い続ける必要はありますし、研究に没頭する毎日に時間が消費され、アルバイト等をする時間はないというのが現状です。そのため、奨学金で生活するか、家庭から十分な支援があるか、という話になってきます。実際には、研究室で雇われるRA(Reseach assistance, 研究補助)などで、ある程度の収入を得られる場合はありますが、学費をまかなえるかというと厳しい現実にあると思います。

3. 自分との戦いの日々

こちらの記事にもありますが、多くの博士過程在学中の学生は将来への不安を抱えているようです。(Natureという世界でも有名な科学雑誌兼商業誌による記事です)

この記事では、5700人以上の学生にアンケートをとったらしいです。(すごい!)
回答者の約80%が研究環境に満足していながらも、回答者の12%が「博士課程研究に伴う不安や抑うつについて助けを求めたことがある」という結果に。ただ、助けを求めた経験がある学生のみなので、実際にはもっと多いのではないかともあります。
残念ながら、この記事にはなぜ、博士課程の学生が強いストレスに晒されるのかは書いてありませんでした。
ですが、学位取得後も雇用があるのか。(研究者になるには、博士号取得後に博士研究員として、非正規雇用でプロジェクトに関わりながら研究する人が大半の流れです)若いうちにお金がなくて家庭が築けるのか。他の同級生は昇進もして順風満帆そうに見えるとか、様々な理由はあるかと思います。
博士に進みますと言うと、教授になるの!?って聞かれるんですが、博士号を取ってすぐに大学の教員や研究所の研究員になれるのはなかなか少ないですね…
研究所や大学で正規雇用に入るまでに、非正規雇用でプロジェクトで雇われて成果を出し、その後うまくいけば正規雇用で雇われたり、または期限切れで次の非正規雇用に…という流れがあります。

4. 好きなだけ研究できる

こんな感じでものすごくネガティブな条件しかないように見えますが、実際には、自分のやりたい研究にもっとも集中できる期間なのではないかと考えています。
これ以外に利点あるのかなあとも思ったり。
ちなみに、博士課程入学試験では、研究内容紹介のプレゼンがあるのですが、冷静に話そうと努めるも、最終的には「ここの!部分が!わからないから!解明したい!」と早口で話すオタク熱く語ってしまいました。

好きなことを続けるというのは聞こえはいいんですが、実際問題生活はどうしようかなというのが現状です。
すでに修士課程で約200万円の奨学金という名の借金を背負っているので、どうにかしたいところです。
一応、給付型の奨学金等には出したりはしてますが…

それでも、僕は研究がしたい!!

次回!

悩める理系男子!親との対決!

あんたその後仕事あんの??💢

お楽しみに!

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コメント

  1. […] て、大学院博士課程とは何かについて書きました。 前回の記事はこちら→大学院博士課程への進学と親の反応 Part1 今回は、悩める理系男子こと私が博士課程への進学を決めるまで、そし […]

  2. […] […]

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