修論を夏休み中に絶対に書き始めた方が良い3つの理由

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こんにちは。

みなさん研究楽しんでますか??

修士2年生のみなさんは就活も終わり、卒業まで残すは半年。
博士過程に進むみなさんは再入院の合格発表が出る時期ですね。

修士課程最後の壁と言えば修士論文の提出!
ですが、あと半年も余裕があると思ってたら大間違いですよ〜。

今回は修士論文を夏休み中に絶対に書き始めた方が良い3つの理由を紹介します。

今回の記事のまとめ

・修論に欠けている部分が浮き彫りになり、追加実験をする時間がとれる
・簡単なミスに気づく余裕がある
→見直す時間が取れる(2020年8月17日追記)

・後期は様々な要件に時間を取られる

修論のストーリーを改めて見直すことができる

修論を早めに書く上でもっとも大きいメリットがストーリーの見直しです。

修論の構成は
・イントロ
・実験1
 ・方法
 ・結果
 ・考察
・実験2(実験1と同様)…
・全体考察
・総括
となります。(僕の場合はこうでした)

この構成の場合、各実験をまとめていく過程で考察を挟んでいます。
考察では各実験に対して先行文献と比較し、その結果がどういった意味を為すのか主張します。

先行研究の様々なアプローチを調べるため、各実験に対する思考が深まる他、調べていくにつれ、さらに発展した論文を見つけることで自分の研究の先が見えてきます。

そのため、自分の研究に必要な実験が新たに浮かび上がってくるのです。

実際に冬になって追い込みの時期に、あのデータが足りない!!と嘆いている人もいました。

つまり、夏休み中から修論を書き始めることで自分の修論に抜けている部分を認識することができ、追加の実験を組むことが可能となります。

うちの大学の修論提出までの日程を例にあげますと
・12月に修論を指導教員に仮提出
・その後、審査会までに指導教員とやり取り
・1月半ばに修論をファイルに製本し、審査委員に提出
・2月末頃に本提出
という流れになります。

ということは12月から修論を書き始めると、ほとんど実験に集中することができません。
また、その頃から書き始めて足りない部分が分かっても、やり直す時間がほとんど残されていません。

生体を使った研究の場合、修論を挽回する時間はないと言っても過言ではないでしょう。

参考文献を読むまとまった時間が取りずらい

実は修論を書き上げることは思ったよりも時間がかかります。

学部時代の卒業研究は1年分の研究をまとめますが、修士論文では学部から続けると3年分の研究をまとめることになります。

すると、その分やってきた実験の量も増え、その必要性を示すための文献をイントロで紹介する必要があります。

例えば修論の流れが…
1. A遺伝子がとある活性系で必要だということが分かった
2. A遺伝子の機能をin vitroで確かめた
3. A遺伝子の機能をin vivoで確かめた
としましょう。

まずは活性系全体について説明する必要があります。

活性系が生体でどのような役割を持っているのか、調べる意義は何か、といった全体を俯瞰した話を含めると研究の最終的なゴールが見えやすくなります。

また、その活性系にはどのような遺伝子があり、どの程度調べられているのかといった記述もA遺伝子の意味合いを考える上で必要な説明になります。

次に遺伝子の機能の話であれば、その活性系の中でどのような意味を持つのか。
あるいは似たような機能を持つ遺伝子が見つかっているならば、その遺伝子がどのような活性系でどういった働きをしているのか、などなど。

自分が対象としているA遺伝子の重要性や機能性を考察するための事前情報として説明するべきことがあるでしょう。

そのため、自分が思ったよりも文献を調べなければいけないですが、1日にしっかり読める論文の数は限られていますよね…

ギリギリに修論を書き始めると時間が足りなくなってしまいます。

徹夜で修論を書き上げている同期もいました。

そのため、夏休み中から修論を書き始めることで、修論を書くために必要な参考文献を多く読むことができるわけです。

余裕を持って提出できる

3つ目のメリットは余裕を持って提出できるです。

早く書き上げてるんだから、そんなの当たり前だろ!と思うかもしれません。
ですが、余裕があるかどうかは本当に大切です。

僕は夏休み中に修論を書き始めましたが、それでも最後の頃にはスペルミスや引用ミスがたくさんありました。

そして、締め切り間際にインフルエンザにかかり、なんとか同期に提出してもらったという過去があります…

また、修士2年の後期には修論以外にも様々なミッションがあります。

・卒業要件の確認

この時期に卒業要件を再度確認すると思います。
実は卒業に必要な区分の単位が足りなかったとなれば、その分授業を受けなければならないので時間が削られてしまいます。

・TAを担当する授業がある

TAがあると週の間に必ず一定の時間を取られてしまいます。
そうすると、追い込まれて作業をしたい時に一気に作業する時間がとれません。

・卒業を控えた4年生の指導も必要

3月に卒業を控えている学生は修士2年だけではありません。
4年生も卒業を控えており、学生の少ない研究室では修士2年生が指導をする必要が出てくることもあるでしょう。

そのため、後期が始まると色んなことが押し寄せてきて、思ったよりも時間がないという事態に陥ります。

まとめ

今回は夏休みから修論を書き始めた方が良い理由について紹介しました。

実際、修論は思ったよりも本当に大変でした。
この内容は全然いらなくないか…?と思い、書き直すこともしばしば…

皆さんもこの時期から修論を書き始めて、年末に後悔しながら年越しを迎えるなんてことはないように頑張りましょう!

ちなみに徹夜で修論を書いていた僕の同期は1月にも実験をしていた気がします…

今回の記事のまとめ

・修論に欠けている部分が浮き彫りになり、追加実験をする時間がとれる
・簡単なミスに気づく余裕がある
→見直す時間が取れる(2020年8月17日追記)

・後期は様々な要件に時間を取られる

それでは研究を楽しんで、頑張りましょう!

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