国際学会で打ちのめされ、落ち込んだ。それでも多くのものを得られた。

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こんにちは。

僕が修士1年生の頃、ちょうど2年前の話ですが国際学会でポスター発表する機会がありました。

このような人は参考になるかもしれません。

・これから国際学会でポスター発表をしようと思っている人
・国際学会で会いたい人がいる人
・国際学会で研究者ネットワークを広げたい人

ポスター発表者との議論

この時の国際学会ですが、僕の本気度はとても高かったです。

その理由として、以下の理由がありました。

・博士からは海外に行きたい
・アメリカで学位を取らないとアメリカでは教員になれない
・海外で学位を取る事で外国人教員枠で日本の大学でも採用できる

なので、この学会で色々な大学の教員、学生と話す事で進学の足がかりにするつもりで臨みました。

ポスター発表者と話した内容

一人目:おそらく博士学生
・一通り発表を聞いた
・ポスターに載っていない実験方法を詳しく教えてもらった
・しかし、途中からやってきた人にスイッチされてしまった

二人目:おそらく教員
・採取された土地ごとに菌の適正生育温度が異なるという発表
・本題のアメリカの博士後期課程に行きたいという話をするもフラれた
・粘るもフラれた

三人目:おそらく博士学生
・一通り発表を聞いた
・しかし、あまり興味がなかった

四人目:おそらく研究員
・防疫関係の話を聞いた
・地続きのアメリカはメキシコから持ち込まれる植物にカビが付いている事が多々ある

他にも聞きたい人がいたのですが、多くの人がポスターを貼り逃げしていました…

自分のポスター発表で色々な人と話すも…

さて、僕のポスター発表の時間がやってきました。

是非ともいろんな大学の先生と話したいと思っていたのですが…

待てども待てども人が来ない。

本当に回ってくる人も少なく、先ほど聞きに行った一人目の学生のところには聞きに来るも僕のところにはきません。

そこで、通る人に声をかけることにしました。
そうすると、大概の人は聞いてくれますが、一通り話すと帰っていきます。

また、アメリカの博士後期課程に興味があるんだと話をしても、あまり対応してもらえませんでした。

最終的に10人に発表しましたが、結果は芳しくありませんでした。

実は学会期間中に指導教員の元同僚を紹介してもらいましたが、僕の興味はそこの研究にはありませんでした。
また、とても気になっていた先生もおり、そこの学生が発表することも分かっていたのですがポスターを貼り逃げしていたようで会えなかったという不運もありました。

英語能力でも打ちのめされる

ポスター発表で惨敗しましたが、まだ大学院生ネットワークの会がありました。

そこでは博士取得後の学生を求めている企業の人と話すことができました。

ですが、参加にあたって問題がありました。

それは
・僕はそもそも博士後期課程の学生ではない
・アメリカで就職することなど、まだ先の先
という事です。

そのため、そこでも蚊帳の外にいました。
話題が合わないというのはただの言い訳で、まったく言ってることが分からなかったのです。

これまで研究に関してはある程度英語で話すことがあったので多少の自信がありましたが、日常会話はあまりする機会がありませんでした。
ましてや企業の人に向けた具体的な目標や質問など、即席で練られるほどの英語能力もありません。

僕は入学先を探すことができなかっただけでなく、根本的な英語能力の低さも露呈しました。

失意のまま帰国と国際学会に参加して得られたもの

今回、国際学会に参加して、国際学会に臨む上で重要なことが分かりました。

一つ目:予め関連した研究をしている人を調査する!

これは日本の学会でも言えることなので当たり前かもしれませんが、国際学会になるほど発表の数が増えます。
僕が参加した国際学会でもポスター会場には数百ものポスターが並んでおり、さすがアメリカの学会だなと思いました。

二つ目:最先端の研究をしている人が参加していないか調べる。

当時僕が研究していた菌はアメリカでも限られた研究者が論文を出していました。
そのため、その大学の人たちに憧れが強かったため調べなかったのですが、もう少し視野を広げて最先端の研究をしている研究室の人を探しても良かったと思います。

国際学会では様々な分野の著名な研究者が集まっているので、ぜひ裾野を広げて参加者を調べましょう!

三つ目:可能なら会いたい人に連絡をする

最近の学会では学会公式アプリがダウンロードできるところもあります。

その中で、参加者にメッセージを送る機能が付いている場合もあり、僕の後輩はそれを使って会いたい人に会っていました。

また、そういった機能が無くても予め会いたい人にメールを送るといったこともできます。

なので、会いたい人がいる場合はどんどんアクションを起こしましょう!

四つ目:英語能力を磨く!

これは当たり前と言えば当たり前なのですが、とても大事です。

発表では研究に関することを話せれば良いですが、そのあとの懇親会や指導教員を通じたご飯会などでは必然と研究以外の会話をすることもあるでしょう。

そのためにも、英語を聴く・話す力はいくら養っても損はありません。

個人的にオススメなのはF・R・I・E・N・D・Sです。

Netflixにもあるので、登録している人は見ましょう!

まとめや反省

今回の国際学会では
・自分の英語能力が通じない
・自分の研究にほとんどの人に興味を持ってもらえない

という厳しい現実を突き付けられました。

帰ってから、胃が痛すぎて歩けなくなるくらい、その現実は受け入れ難いものでした。

そんな体調が悪くなるほど落ち込んでいた僕ですが、この話を別の先生にしたところ、このようなお言葉をいただきました。

お前の研究はまだまだ発展途上なんだから、まだお前しかその面白さはわからんやろ。
他人が面白いって言わないから研究嫌いになるわけではないよね?

僕は今回の件でとても落ち込んでたわけですが、厳しくも的を射ている先生のお言葉のおかげで、自分の研究に対する姿勢を正してもらえました。

それまでは漠然と、アメリカで学位を取ることで将来的にアメリカや日本の大学で働きたいと考えていました。

ですが、今回の後はなぜ今の研究が面白いんだろう?と考え直し、はっきりしない未来より目の前のことをしっかりやろうと思い直しました。

今回の国際学会では、会いたかった人やその研究室の人とも会えないという不運がありました。

また、その他にも色々な反省がありました。

もしこれから国際学会に行き、海外の研究者と関係を深めたい人がいれば
・予め関連した研究をしている人を調査する!
・最先端の研究をしている人が参加していないか調べる。
・可能なら会いたい人に連絡をする
・英語能力を磨く!

を実行しましょう!

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