学振落ちました。研究という名の麻薬にはまった院生に未来は残されているのか。それとも借金か。

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学振落ちた科学関係の記事

本日、DC2こと学術研究員の一次書類審査の結果が届きました。

今回に関しては多くの人に助けていただきながらも、採択されないだろうなと自分でも思うくらいのクオリティだったので、不採択の通知に驚きもしませんでした。

そんな感受性も死んだ私ですが、先日スマホをタクシーに忘れてしまいまして、そればかりは大変悲しい気持ちにあふれております。

ドラクエウォークがしたい。
Pokémon GOがしたい。

そんな雑念ばかりあふれているから研究が進まないのでしょうか。精進します。

それよりもスマホの支払いはまだ終わってもいないのに無くしてしまい、そちらの方がダメージとしては大きいもので、頼むから戻ってきてほしいと願うばかりです。

皆様もタクシーを利用する際は領収書を必ず受け取るようにしましょう。

私のように某市で運営されている十数ものタクシー会社に電話をかけまくるという愚かな真似をする必要は無くなります。(現在はクレジットカード会社の利用明細が更新されるのを待ち、更新され次第タクシー会社に連絡する予定です)

スマホのことはさておき、DC2不採択により来年度の借金生活が確定致しました。

大学院生にとって死活問題ではございますが、そもそも借金や家庭の支援を前提に進学せざるを得ない日本の大学院の状況は悲しいものがあります。

これまで研究に従事されてきた大先輩からは、そんなことでへこたれるとはいかんと喝を入れられるかもしれませんし、
一般の方からは学生なんて勉強するために学校に行ってるんだからお金を払うなんて当たり前じゃんと言われてしまうかもしれません。

大学院の存在の一般社会への浸透レベルの低さは、我々大学院生の社会への発信力の低さ所以とも取れますので、人のせいにばかりできません。

ですが、大学の授業料が増加傾向にあり、且つ消費税が10%にまで増加した現代の学生の懐事情はなかなか厳しいものです。

研究の成果は論文という形で発信され、日本及び世界の発展に貢献していますが、もし、大学院生が関わっている論文を無くしてみたら、どれだけの論文が減るでしょうか。

実は大学院生は学生と呼びながらも論文に必要な実験を行なっていたり、または新しいことを発見しようにも上手くいかず犠牲になったりと、科学の発展に大きく貢献しております。

それに対して大学院生への給付金等による資金援助の機会は限られており、つい先日も文科省より国から大学院生への授業料免除はなくなる方針が打ち出され、残るは各大学による独自の支援によるものとなりました。

もはや日本で貧乏学生が研究することは厳しいようです。数世紀前の貴族が暇すぎて学問を発展させた時代に逆戻りしていくのでしょうか。
そうなれば、マンパワーが足りなさすぎて、日本の科学は衰退するでしょう。いや、もうしてますか。

貴族が学問を発展させた時代に比べて、現代の学問は生活水準の上昇に直結する学問が増えておりますし、研究支援をすることは国の安定・繁栄の礎となることは確かではありますが、そんなこと分かっててもお金を配分されることはないようです。

研究をしている大学院生は学生とは呼びますが、社会の発展に寄与してます!
と声を大にしても、好きなことしてるんだから我慢しなさいと言われてしまう世の中では、待遇の改善は厳しいのかもしれません。

どうやら我々、借金まみれ大学院生は、死ぬと分かっていても戦わざるを得ない、補給物資が断たれた戦場の最前線にいる兵士なのでしょう。
私たちの代わりはいくらでも下にいて、勝手に入ってくるわけですから。

戦時中のお国のために死ねないのかという言葉は、我々には研究のために死ねないのかという言葉に変換できるのではないかと思います。

今はそんなことを言うとパワハラだと訴えることが可能となりましたが、それでもなおこのような考えは研究界隈に根強く浸透しているように思えます。

借金まみれになり思考力を削られた大学院生は、その言葉の呪縛から逃げ出すことは困難ではないでしょうか。

研究をしてれば幸せな人は限られておりまして、そのような人だけで支えられた世界は縮小の一途を辿るでしょうし、もしそのような世界なのであれば、やはりなるべく早く身を引かなければ身を滅ぼしてしまうことも必須です。

そんな状況でなぜ進学したのか。やめれば良いじゃないかと非難の声も耳にしますが、
あー、なんで進学したんでしょうね。研究が楽しいからです。^^
としか言えません。

負債を抱えてまで研究をするのは狂気の沙汰かもしれませんが、あの分からないことが分かった時の感動は何にも代えがたく、それはおそらく研究という名前を借りた麻薬のようなもので、我々は麻薬依存者なのです。

なので、大学院を去った友人からはあの時のように研究はできないと言われるのかもしれません。

それでも、やっぱり研究はとても楽しいもので、可能な限り続けていきたいなと思っています。

学振に落ちても俺は研究をする!!

でも、やっぱり…やっぱり…

お金をもらいながら研究がしたい!!

そんな気持ちに改めてなった今日でした。

ちなみに指導教員には、めげずに頑張りましょう。ですが、正直に言うと論文がないと通らないと思います。と言われました。ぐぬぬ。

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