大学院博士課程を辞めたい人へ。あなたがなぜ研究を始めたのか思い出してほしい。

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こんにちは。

博士課程に進学し、前期が終わろうとしています。
つまり在学期間の6分の1が終了するわけですが、そう考えると時間全然少ないですね。
半分くらいの時に論文を出さないとストレートで卒業できないです。やばい。

さて、博士課程に在学しているわけですが、僕はアカデミックの世界で生きていくつもりはありません。

これはこちらの記事でも述べているので、ぜひそちらも合わせてご覧下さい。

なら、なぜ博士課程に進んだのか。純粋に、または懐疑的に思う人もいるでしょう。

今回は、なぜアカデミックの道を諦めるに至ったのか。
でも、なぜ博士課程を辞めたいとは思わないのかについて触れたいと思います。

自分は優秀な大学院生ではなかった

進学校に在籍したことはないですが、当たり前のように勉強でトップの方に属してきましたし、研究をしていてもすぐに結果を出せるだろうと甘く考えていました。

しかし、研究は勉強とは違いすぐに答えが出るものではありません。
その事象に対し自分がどのように解釈し、これまでの知見と比較してどうなのか明らかにする必要があります。

そのため、勉強の出来と研究の成果は相関しないと思います。
もちろん最低限の勉強の出来は英語論文を読んで過去の知見得ること、また、その情報の整理や比較に必要です。

僕のこれまで高専→大学と研究の場所は移してきましたが、6年間研究、学会発表してきました。

これまでの経歴としては以下の通りです。
・学会賞を二度(小さいフォーラム)受賞
・学部、修士で専攻内の優秀賞を受賞
・論文はなし
・DC1不採択
・奨学金の免除申請も学内選考で落選

ですので、僕はある程度優秀な成績は残していますが、とても優秀な大学院生ではありません。(ここでは、学生生活の上で研究成果を出すことは大学院以降で強く求められるため、学生ではなく大学院生と表記します)
とても優秀であれば論文は既に出し、学振は通り、奨学金は免除になっているでしょう。

これまで勉強はできてきた僕ですが、研究においては優秀な人間ではないという現実を知ったのです。

編入学後から修士までの研究をまとめた記事です。こちらもぜひご一読ください!

本来の目的を見失っていた僕が思い出したこと

僕が植物と微生物の研究を始めたのは編入学してすぐでした。

植物を育てて実験するのは初めてでしたが、実験に対して植物が様々な応答をするのがとても面白く、博士課程への進学を決意したのでした。

ですが、悲しいことに研究への向き合い方は変わっていき…
・研究は学振を取るために賞をもらうツール
・他人に認められるためのツール

となっていました。

また博士課程からの海外進出を目論んだ国際学会では、自分の研究に全く興味を持ってもらえず失意のまま帰国しました。

その経験については、こちらの記事で書いています!

誰かに負けたくないから研究をするのか。
誰かに認めてほしくて研究をするのか。

いや、僕が研究を始めた頃は実験で見せる植物の反応が面白い。ただそれだけでした。

様々な経験をして、研究を続けるための心の在り方を再認識したのでした。

終わりに

自分は優秀な学生ではないと自覚し、受け入れるまでに時間は要しました。

ですが、そんな自分を認めることで、博士課程に進んだ理由を再認識することができました。

僕は今、研究者になるために研究をしているのではありませんが、とても楽しいです!

それは
・純粋に今のテーマに向き合い、なぜその現象が起きるのか解明しようとしているから!
・何かのために頑張ることを止めたから!

そして、今後の目標は

研究を楽しみ、研究を通じて成長し、研究を生涯の趣味として続けていけるようにすることです。

これからも楽しみながら、学位を取りたいと思います。

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